おかえりなさい

ユニコーンツアー2009 蘇える勤労
山梨県立県民文化ホール

セットリストは書いていませんが、曲名を書いているのとイヤになるほど長文になったので畳みます。
お好みでどうぞお入り下さい。
ネタバレ平気、むしろどんな話をしたとかいろいろ気になってレポを読んでいたので何の曲をするかは大体知っていたけど、始まってしまえばそんなことは一瞬にして吹き飛んでしまうくらいに3時間(長!)泣いたり笑ったりダレて疲れたり…とにかく濃厚な時間でした。
開場してドキドキしながら中に入り、ステージの赤い幕を見て更にテンションアップ。3人とも席はバラバラなので、終わってまた会うことにしてそれぞれの席へ。
開演前のみ携帯で撮影OKと事前にアナウンスされていたので、わたしも1枚撮ってみました。

後ろから数えたほうが早いくらい後列だったけど、小さいホールでど真ん中の席だったので全体を見渡せて良い席。ステージの幕の上にはLEDのメッセージボード(写真の白いとこ)があって、会場内からメールを送ればその場でメッセージを流せるような凝った仕組みになっているのです。ステキなメッセージやらクスリと笑わせてくれるものやら。同じものが何回も流れていたので、わたしも何か送れば良かったなあ。
いよいよ開演時間。開演前のアナウンスが流れただけで客席から歓声と拍手。そりゃもう皆待ちきれません。場内が暗くなり、しばらくして幕が下りたまま「ひまわり」イントロのキーボードの音。その幕の向こうに5人が!待ってましたー!と言わんばかりに更に会場は盛り上がり、もちろんわたしも。歌が始まっても幕はそのまま、やっぱりわたしは民生の歌声が一番好きだなあと普通に聴いていたのに、ワンコーラス終わって幕が上がり落ちて5人の姿を見た途端、ボロボロボローッと涙。お恥ずかしながらしばらく涙が止まりませんでした…。ウルウルするかもとは思っていたけど、ここまで本気で泣いてしまうとは。こんなこと初めて、自分のことながらビックリしたわ!この曲は歌詞が沁みるから余計にねえ。同じように涙を拭いている人が周りにもチラホラ。
最初こそ涙でしたが、その後はお腹痛くなるほど笑ったり跳ねたり「おかしな2人」とか「ペケペケ」とか懐かしい歌を口ずさんだり(長年聴いていなくても歌詞を覚えているもんだな)、とにかくお腹いっぱい。ステージ上のゆるーく楽しそうな5人を見ながら「オッサンたち おかえり〜!」とニヤニヤしていました。
民生がソロのときと違って、ユニコーンの民生になっているのがまた面白くて。よく喋ってメンバーにも客席にも鋭いツッコミ。川西さんに歓声があがって「調子に乗るんで。調子に乗って、また先に辞めるんで!」とか苦笑いですから!テレビや雑誌で見てもとにかく嬉しそうで楽しそうにしているのが印象的で、一生に持てるバンドは1個だけという発言をよくしていたし、そんな様子を見ながら何だかこちらも嬉しくなってしまうのでした。EBIくんが歌うときはベース、川西さんのときはドラムを担当、と忙しくステージを移動してたところがまた格好良い。
「素浪人ファーストアウト」では後ろのモニターに昔の映像、懐かしの侍姿が。当たり前だけど皆若い〜!EBIくんの侍姿が痺れる。この曲も好きだから聴けて嬉しかった。そして民生と阿部Bの悪ノリ具合が大好き。確かこの曲の後半、ステージ中央の2人の動きはどう見てもCOMPLEXでした。
この日の衣装のつなぎの色が濃いブルーでステージ上でメンバー同士が見え辛いらしく、ライブも後半なのに「さっきから居た?」と民生に言われるテッシー、滑舌の悪さやら他にもイロイロ指摘されたりネタにされたり、すっかりいじられキャラに。川西さんのボーカルコーナーも楽しかったなあ。民生が叩くエレドラの音に合わせて飛んだり、今年50になるとは思えないよ(北海道ではダイブしたらしいじゃないの!)。あとはあれね、EBIくん。リサイタルちっくにステージの端から端まで移動してみたり、ボルボレロの間奏間違えたり。あの部分好きなのにー。MCでは富士山の話をしたら客席の反応がイマイチで「富士山はNGワードなんじゃない?」と民生に言われ、突然「樹海!」と叫び、客席もメンバーも苦笑い。それからWBCの話をしてたのに、なでしこジャパンと勘違いしたり。わたくし長年民生好きですが、この再結成からEBIくんが何かと気になります…。
とにかく色々ツボポインツがあって全てを書きたいくらいだけど、きりが無いのでもう少しだけ。
・インカムを付ける5人。出たよ「PTA」が!最初のセリフのとこはEBIくんと川西さん。そしてステージ後ろのスクリーンにそれぞれのパートで歌う人が映るのですが♪ぼーくーたーちのぉー‥エレドラ&ボーカルでずっとカメラ目線の民生!ワー!好き(照)!後半、突如EBIくんと川西さんがラッパーとして登場、グッズを客席に投げまくる。いーなー。2人ともラップが妙に上手かったな。最後は阿部Bが振っていた巨大なライトセーバーで2人ともバッサリ斬られ退場、そして阿部Bもなぜか切腹。何じゃそれ(笑)
・「WAO!」イントロで民生のカウベルのバチを持って行く阿部B、EBIくん側で和太鼓を叩くようなジェスチャー、「あれ?バチが無い!」と気付く民生(しらじらしい!)、「どこ?」「どこ?」「あ!阿部が持ってる!」と気付く民生とテッシーとEBIくん、阿部Bのとこまで行って肩を叩いて「そのバチ返してよ」「え?何を?」「そのバチを!」「あ?これ?」「まったく、時間無いんだからね〜」とバチを返してもらいながら腕時計を指す民生。定位置についてようやく曲スタート。この一連のジェスチャー、間にいちいちPVでもお馴染みの例のポーズが(笑)。この部分のいろんなバージョン見てみたい。やー、面白かった。長かったけども。その間ずっと川西さんはドラムを叩いているのです。
・まあそんなおふざけもありつつ、「サラウンド」とか「HELLO」とかバシッと格好良い曲も聴かせてくれて。ホントにいい曲。
・「車も電話もないけれど」そして「ヒゲとボイン」は好きな曲を挙げろと言われたら必ず入れる。この2曲が入ってるアルバムはホンットによく聴いた。中学のときに同級生の男子たちがコピーするというのを聞いて、頼みこんでキーボードをやらせてもらい自転車漕いでスタジオにバンド練習をしに行ったことがあるのですよ、お恥ずかしながら!
・1回目のアンコールは懐かしのプロポーズ大作戦のテーマが流れ、ヤッサンのコスプレで5人登場。「人生は上々だ〜CSA改めSMA (間に少しだけWe Will Rock You入り)」阿部ショウの始まり始まり〜。「人生は?」「上々だー!」「ニンジンは?」「…」「仁丹は?」「…」誰も分からずポカーン。ニンジンは棒状、仁丹は粒状って叫んで欲しかったらしい。分からんよー。エロトークも健在。そしてグダグダに長かったー。とある方も書かれていましたが、CDやDVDを見た時点でもそれは感じられたけど、この再結成での阿部Bの存在は大きいなあとライブを見てつくづく思いました。この再結成、タイミングやら何やらちょうど良かったんだろうなあ。いろいろ思うところもありますが、とにかくアリガトウ阿部B〜!と心から思ったのでした。
・2回目のアンコールはTシャツに着替えて。テッシーが先に出てきて1人ずつメンバーをステージに呼び込む。そして「すばらしい日々」、実はこの曲は長年苦手で当時からほとんど聴いていませんでした。ようやくこの曲の良さを分かった気がする。曲の後半、EBIくんが段を上がって阿部Bの横に行って、下の民生とテッシーも寄ってきて川西さんを囲むようにして終わり。その様子はこの曲にぴったりでジーンと来た。

懐かしいというよりも新しいユニコーン、だけどわたしが夢中になっていた当時と変わりなくバカバカしいところも格好良いところも持っているバンドのままでした。ああいう大人になりたいなあと憧れていたのです。20年近く経った今、5人もわたしもすっかり歳を取ってしまったけど、「ああ、やっぱりこの人たちのように楽しい大人になりたい!」とまた思えて嬉しかった。
嬉しいことに5月にも観ますので、また長々と書きたいと思います〜。