日当たりのよい部屋

隔月にある大きな会議が終了。毎回準備やら当日も何やら、それが今年最後も無事に終わってホッとしたのと長引いて帰りが遅くなったので、ユーロスペースで「東南角部屋二階の女」を観て帰る。西島秀俊加瀬亮という何だかそわそわして逆に足が遠のいてしまう組み合わせの2人が出ていて、観たいのに後回しにしていた。そんな無意味な意地を張っていたら気付けばレイトショーも水曜で終了だったので滑りこみ。古い木造アパートに暮らすことになった男女3人とその周りの人たちとの話。「真木栗ノ穴」でも西島くんは古い、というか両映画ともいつ取り壊してもおかしくないボロアパートに住んでいたのだけど、畳が似合うんだよなあ。
それにしてもタイトルがいい。そして話とは別に、スーツ姿の2人に挟まれて小料理屋で飲んだり、朝2人(それも無職)に「いってらっしゃい」と声を掛けてもらって仕事に行くとか藤子さんのお店に代わりに出るために涼子さんが着物姿で野上と2人で歩いているところとかイチイチ妄想したくなるようなシチュエーションで涼子さんが羨ましかったー!涼子役の竹花さんがまた可愛いらしい人で。そんな3人も良いけど、それぞれいろんな思いを抱えて歳を重ねているおじいさん・藤子さん・石山さんが格段に良かった。ラストのあの謎の紙、劇中で野上と涼子さんの間は特に進展は無かったから、2人に関することが書かれていたらいいなあ。ゆるーい雰囲気の映画だったので、疲れた一日の体で観てると寝てしまうかな?と思ったけど、気付けば最後まで観ていた。